のどかな空

パガニーニ!それもヴァイオリン&ギターと聴いて、これは必見、必聴と思ったコンサートでした。演奏は、いつも熱い心で練習に臨むヴァイオリン二ストの田中幾子さん(勢いあるブログにも惹かれました!)、そして超難易度の高いパガニーニの作品に挑むのか?音楽に熱いクラシックギターの師匠の富川勝智先生のペアです。
これまで受講したギター史の中でも、パガニーニはヴァイオリンだくでなく、ギターの名手だという話を何度も聞いてはいたのですが、その曲の数々を聴いたことがありませんでした。
そんなお二人のコンサートが始まりました。
背景のスクリーンにはパガニーニ直筆の楽譜が流れます。“わぁ~、見るだけで恐れ多い。。。難しそう。。。”密に詰まった音符が並びます。でもこの演出がお二人の演奏をさらに盛り上げてくれました。
※今回の写真はMC中と最後のアンコールの演奏の時のものです。アンコール時の映像入りの写真を使用しています。いろいろな風景をお楽しみ下さい♪
今日の映像1

今日の映像2

1.Sonata Concertata(ヴァイオリン&ギター)
何とものびゃかなスケールの大きい曲で3楽章からなります。ヴァイオリンとギターのかけ合い、ヴァイオリンの伸びやかな旋律に対し、細かく刻むギターの響きが美しくて、心地良く聴きました。イタリアののんきで気ままな雰囲気が現れていました。
2.Grand Sonata(ヴァイオリン&ギター)
これも3楽章からなる曲で、ギターソロのために書かれたもので、ギターは超難関!これこそ超絶技巧です。幾子さんのヴァイオリンはコンチェルトのオーケストラを担当している感じとのMCでした。ギターを見ているとオクターブの移動が多い!そして動きが速い!これはパガニーニがヴァイオリン&ギターの名手だからこそ!ヴァイオリンの重音をギターに生かしているのかなぁ。ギターの細かい刻みとヴァイオリンソロの伸びやかさが絡み合って、マイナーの部分もとても良かったです。大作でした。

本日のプログラム
3.Caprice no.24(ヴァイオリンソロ)
いよいよパガニーニの黄金期の作品、悪魔が乗り移った技術とも言われるカプリスです。耳馴染みの曲ですが、私はヴァイオリンソロは初めてでした。パガニーニの姿も映像に現れ、弓を操る幾子さんの奏でる音色や音程の変化にゾクゾクと鳥肌が立ちました。悪魔が出ていたに違いない。。。音の立ち上がりが速くて、切れ味の良い演奏で魂がこもってました。フレットがないのに音程をコントロールするのは難しいだろうなぁ。相当なエネルギーを消費するのだろうと思いました。お客さんみな息をのんで聴いていました。
幾子さん青い空

4.Baru caba Variation Thema and 20 Variationns
後半です。サルジニアのメヌエット、日本初の演奏?!とのことです。調や変化、セクションを表す“muta ムタ”というパガニーニ用語があり、今回の演奏は“1muta”です。最高で♯が6個、♭が5個が出てくるのだそうです!恐ろしいことですが、この20のバリエーションにとても感動しました。ヴァイオリンのトリルも鮮やかで、曲ごとのリズムの変化がおもしろかったです。細かく旋律を刻むヴァイオリンに対し、ギターの和音の響きが映えてこれは息のぴったりあった素晴らしいコンビネーションでした。

青い空

5.Sonatine no 1(ギターソロ)
ここから3曲はギターソロです。パガニーニは1800年から4年間、演奏活動をやめた時期があり、その頃ギターの作品を数多く残していると言います。明るい雰囲気いっぱいの曲が続きます。入りがとっても印象的で流れるような歌い回しでした。イタリアの“ベルカント”です。
6.Larghetto(ギターソロ)
5に続きます。ギターならではの繊細な和音の響きがとっても美しく感じました。
7.Sonata no 1(ギターソロ)
ギターソロ最後です。和音で進んでいきます。これはかわいらしい♡ここまで3曲、こんなに明るくて楽しい曲があったのか・・・すごく魅かれました(いつか弾いてみたいです!)。オペラの本場のイタリア、歌心いっぱいでした。

雪山トミー

8.Centone Sonata no 5
6曲あるうちの5つ目。イタリアの陽気で明るい雰囲気いっぱいの曲。これも入りのヴァイオリンとギターの音色が絶妙な重なりで感動しました。フェルマータの部分をお互いカデンツァを入れてとのことで、その部分、とっても良かったです!メロディーは雄大で、歯切れよさもあり、マイナー部分のでは力強さも秘めていて最後まで心地良く聴きました。そこまで超絶技巧ではないというMCがありましたが、これもテクニックは難易度高いなぁと思いました。素晴らしかったです。

雪山

~アンコール~
盛大な拍手の後はもちろんアンコールです。背景にはイタリアの風景が映し出されます。青い空、お花畑、真っ白な雪景色の中、“カンタービレ”が流れます。景色にぴったりの美しい旋律でした。
お花青
お花畑

私にはパガニーニと言えば、あの超高速の“カプリス”のイメージが強かったのですが、こんなに歌心いっぱいのステキな曲があったとは・・・驚きました。異種の弦楽器ですが、それぞれの特徴が生かされていて、それが絶妙なコンビネーションを成す、素晴らしいデュオでした。ヴァイオリンにもギターにも精通したパガニーニの作品だからこそなのかもしれませんが、お二人のパガニーニにかける情熱も伝わり、夢中で聴きました。感動しました。今日こそは聴いて良かったです!貴重なコンサートになりました。パガニーニ第二弾を期待しています。ありがとうございました。

本日のコンサート
violin Ikuko Tanaka
guitar  Tommy